“あらすじ”を見て、「ああ、そういえば『アルマゲトン』と似てるな」と気付いた。隕石危機と家族愛というテーマが似てる。ただ、アルマゲは落ちなかったけど、こっちは落ちた。半分になって小さい方を落とし、大きい方は砕く。この展開はアルマゲよりよいと思う。またアルマゲと違い、地上と宇宙でそれぞれ対策をとるという所も違う。アルマゲでは掘削作業員を使ったけど、こちらではモグラマシーンでズカズカ掘っちゃってた。こちらの方が現実的なドラマ。一方は誰もが知ってる大作だけど、僕はこっちの方が好きかも。

　巨大な火の玉が空を横切り次の瞬間30メートルの津波がドカーンとくるシーンは「うわぁ……来たァ」と身を引いてしまった。単純に怖い。多分「こんな時あなたはどうする？」なんてな所に狙いを置いてないと思う。終末を前にした人間の浅ましさの描写がテレビ中継程度なのは成功だと思う。ティアの家族関係の話がちょっとくどいけど、その他の人物の描写はちょうどいいくらいなのも良かった。いくつかの見せ場がちょっとあっけなく終わってしまうのが残念。過剰すぎるくらい見せてくれてもよかった。最後のシーン……大統領の演説の後、歓声のわりに観衆がシラーっとしてるとこが気になった。モーガンの大統領役はとても良かった。

『天使のくれた時間』でティア・レオーニがかわいかったので他の作品も見てみよーっと思ってこれを。見ている内にティアの事なんてすっかり忘れていた。