[コメント] JANIS(1974/米)
あまりに映画的な作り話のような人生で、けれども説得力ある歌声には納得せざるえなかった。なんのかんの言いつつ嗚咽。祈りよ届け。
そもそもこういった実在人物の「ただのドキュメンタリー」、しかも「決して教科書には載っていないような音楽家」が主人公とされる映画は、当人に対する少なからぬ愛着や興味がなければ見に行かないと思う。
だからそういう意味では(たとえよいできではなくとも)ある程度評価が高くなるのは当然で、ずるいと言えばずるい。
ライヴ場面を持ってこられたりしたらファンは感動するしかないし、それが故人だったりしたらもう、その在りし日の姿に泣くしかないのだから。
でも、それは後世のファンにとってはとても貴重なものなので、理由はどうあれ、その姿をフィルムに収めておいてくれたという事実にやはり感謝せずにいられない。「動いているジャニス」を存分に見られ、それだけで私はシアワセでした。
…というわけで日本の監督たちよ、ボロボロになって消えてしまう前に、頼むから富士夫ちゃんとSIONを撮っておいてくれ。また、江戸アケミや篠田昌己のものがあるならば、一刻も早く放出してくれ。チープな再現モノが登場してしまう前に(って、そんな心配は杞憂に過ぎないのだろうな。)…しかも、SIONはどうやらまともになったみたいだぞ?
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