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[コメント] オースティン・パワーズ(1997/米)

世界にカンチョーを喰らわせた映画―「オースティン・パワーズ」―絶対支持宣言!!!

「ブサイクが暗くてどうするの?」

いきなりミもフタもない言い方かもしれないが、全くその通りだと思う。ブサイクが暗くてどうする。暗い男前より、明るいブサイク。美人は三日で飽きるが、ブスは噛めば噛むほど味が出る(いい言葉だな〜)。周りの奴らを爆笑(と失笑)の渦に巻き込み、大威張りに好き勝手に絶頂で生きろ。一流のブサイクは、いい意味でも悪い意味でも、男前には想像もできないやり方でマブい女(死語)をゲット(死語)する。そして、そんな一流のブサイクに触れることで、ぼくらは腹を抱えて笑い、ナンセンスに恥ずかしさを覚えず、バカを肯定し、無知に甘んじ、変わらない日常を乗り切っていく。「自国に独自の笑いを持たない国は不幸である」と言った人がいた。全くその通りだと思う。「♪不景気で 困りますぅ〜♪」と宇多田ヒカルも歌っているが、今日本に必要なのは「笑い」だ。しかも、乾いた「笑い」=シニシズムじゃなく、とことんおバカな「笑い」なのだ、きっと。

愛は地球を絶対に救わない(むしろ破壊する)が、『オースティン・パワーズ』は世界を救う。勢いだけで言ってるんじゃない。本当にさ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ジェリー[*]

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