コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] バットマン・リターンズ(1992/米)

バットマンもペンギンもキャットウーマンも狂ってるけど、一番狂ってるのは監督。
CRIMSON

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 雰囲気は前作の延長線上にありながらも、冒頭のバットマンのテーマに合わせて赤ん坊ペンギン男が地下道に流れていくシーンを見ても、バットマン対悪人という構図でなく世の中のはみ出し者を描いた作品だ。

 今作はバットマンの世界を舞台にしたバートン風おとぎ話という感じがする。敵2人の悲しみを背負ったやや狂気を感じさせる姿に、一見バットマンがまともに見える。いやしかしペンギン男が悪事を働くのをじっと観察して待っているバットマンも正義にとりつかれているか(笑)。今回のバットマンはバートンの不思議でちょっと狂った世界の中に埋め込まれていて、やや個性が見えずらいかもしれない。

 それにしても、ペンギン相手に演説をするペンギン男をやらせる監督は凄い。ペンギン男の末路は劇場鑑賞時思わず涙が出そうになったぐらいに哀れ及びペンギンの健気さだったが、キャットウーマンもそうかと思わせて最後バットシグナルを見上げる姿に希望を感じさせた。見返してみると死のキスする前に命は後2つあったんだな。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。