[コメント] フルメタル・ジャケット(1987/米=英)
つまり、ああいう訓練を経て作り出される兵隊こそが「フルメタル・ジャケット」なんだと。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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愛国心の名の下に、植え付けられ、また呼び覚まされた「狂気」。それに覆われた“フルメタル・ジャケット”達が、一人のスナイパーによって恐怖を味わう。そして、それが一見か弱い女のスナイパーだったというあたりが痛烈だし、また戦争というものの虚しさを増幅させているように感じる。
イデオロギーの違いや、押し付けがましい正義から発生した「正当な戦い」とやらを、徹底的に言葉で汚しまくったという点において、とても画期的だったし、今でも新鮮さを保っているんじゃないか。久しぶりに観てそう思いました。
そしてゾッとするのは、大戦時よりも平和になっていると思われる現代の方が、より狂気が増幅されてきているんじゃないかということだ。
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