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[コメント] マイケル・コリンズ(1996/米=英=アイルランド)

国のために一生を捧げた男の悲劇の一生の物語です。
とりお

マイケルは演説やパフォーマンスが得意で小さなことを気にかけず、人をぐいぐい引っ張っていくリーダーシップ的な豪快さを持つのと同時に、祖国のアイデンティティーや同胞のことを非常に大切にし、彼らをこれ以上死に至らせないために、あえて不利な条約を呑むという穏健な一面も併せ持っており、非常にバランスのとれた人物で、映画でもその人となりがビビッドに描かれていると思います。自分自身のことよりも国全体のことを優先するがゆえに、自らの命を省みずにあえて危険なウエスト・コークに向かったところに彼の理想の高さがうかがわれるます。この映画にはマイケルの恋人役としてジュリア・ロバーツが登場しますが、マイケルに惹かれる彼女の姿は、マイケルの素晴らしさをうまく引き出していると思います。とは言いながらジュリア・ロバーツの露出は最低限に抑えられ、甘ったるい恋愛映画になっていなくてとてもよいです。

(評価:★5)

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