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[コメント] CUBE(1997/カナダ)

ビデオに入っていたもう一作の方が好きでした。
TAKAどぅ~

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 メンバーのチョイスは人間性を考慮して、まるで七人の侍のようでした。  そしてそのチョイスが性格・人間性の縮図なのですね。  正義感の強い人間、無気力な人間、計算高い人間、自己中心的な人間等、様々です。  その中で最終的に人間界に戻れるのは、何も知らない人間。

 しかし僕は思うのですが、CUBEの外って人間界ではなくて、自然界なのだと思います。  つまりCUBE自体が世界の縮図であり、そこから出られるものはつまり人間界から淘汰される自然のあるがままの人間なのだと思います。  強い感情を表象するからこそ、争いが起こる。  そして憎しみや共感などが渦巻く。

 現在の世の中は、法や倫理などでそれを制御している。  しかしその制御が外れた時、人間は互いの個性を認められなくなる。  外装を作った人間も、最後にはとてもいい人間のように見えますが、警察官がいなければ彼は無気力のままだった。  つまり誰が悪とかではなく、固まるからこそ争いが起こる。  人間界って難しいです。

 話しはずれますが、レンタル版についていたCUBEの後の映画、私はそっちの方が好きです。  なにかカフカの作品のように、とても不条理な世界を作り上げていました。  あれだけの短縮された時間に、色々なものを見せてもらいました。  実にこねくり回した、衝撃的な作品でした。 

(評価:★3)

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