[コメント] モンタナの風に抱かれて(1998/米)
『ブラピに似ているロバート・レッドフォードが「ブラピが俺に似ているんだ」を証明するために立ち上がった瞬間』が馬にクララ的に表現されている。単純に言うならば、クリント・イーストウッドとの男の戦い。二大巨頭による不倫映画W杯はレッドフォードの凶器使用(動物&子供)による反則勝ちだと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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INTERMISSIONという名の広大な土地(やや平凡過ぎる)と、そこの住人が混じった風景映像が多いように感じる。それが、我々に対する挑戦状と受け取れなくもない。しかし、時間にせっかちなNYのキャリアウーマンに感情移入はしなかった。挑戦状は破れたかのようだが、子供と馬と親友の距離が一気に引き離されていく瞬間と、それ以前から離れていた娘と母の距離と、前者達の距離が徐々に狭まる時の流れに心地よさもあり、一概にレッドフォードの狙いが失敗したとは言えない。それなりの評価が出来る映画ではある。
だがだが、やっぱり、不倫の出現は突飛ではなく妥当なのだけど、なんだかなぁ。『マディソン群の橋』の後だけに色々な事を詮索してしまう。それもこれも、自分が賢くなったからなのかどうなのか、単純に映画を楽しめなくなってくる自分がそこにいた。3時間もの長丁場の手綱さばきの割りには、ウマいところがこれといってなく、下手の横好きを見せられた感じ。エンドロールの手前のウマの美しい映像を前に、興ざめしてる自分がそこにいた。
レッドフォードさん、ブラピに全ての引導を渡し終えてくれ。
2002/12/20
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