この主題なら悲劇やサスペンスにした方がよかったんじゃないでしょうか。同じテーマを扱った「手塚治虫名作集 (17) 」(集英社文庫) 所収の「赤の他人」の方が100万倍沁みる。幼年時代こっち（手塚）を読んじゃってたもので、この映画にえらい落胆した。ここで書くことじゃないけど、「赤の他人」めちゃくちゃ凄いです。漫画だからR12指定とかないけど、子供に読ませちゃいけないよこれ。私はトラウマになった。

落胆の度合いから言えば本作品（映画の方）は★一つだけど、プロダクトプレイスメント（映画やテレビ番組内にさりげなく商品を登場させる広告手法のこと）が作品をダメにする危険性をいち早く揶揄で指摘したことを評価して★ひとつおまけして★２つとします。