[コメント] まごころを君に(1968/米)
原作にあった古さを意識させない部分が皆無。古臭い。映像も陳腐。原作に思い入れがある人間にとって納得できる代物ではない。
原作とこの映画を違ったものとして観なければならないのは分かってる。分かってる・・・がしかし、中学生時分この小説を読んでいたく感動し友人知人に勧めまくって撃沈し、「24人のビリー・ミリガン」にまで手を伸ばし(結果撃沈)半分盲目的(マインドコントロール的)に読み耽っていた己にとっては頭で分かっていても体が許しちゃくれないのだ。妙にサイケがかった実験映像に「嘘だー!」と叫びラビ・シャンカールの音楽(アナンダ・シャンカールは最高に変態で好き!)に「何故にシャンカール・・・」と呟く羽目に。筒井康隆の実験小説が映画化不可能なように、「アルジャーノンに花束を」もまた映画には向いていない小説だと思わざるおえない。ただし、映画化したい気持ちは分からんでもないしそのチャレンジ精神を評価して2点。
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