[コメント] まごころを君に(1968/米)
冒頭、スーツ姿で子供たちと戯れる男・チャーリーに違和感を覚えたが、本作を見終えた時にはその意味がわかる。いずれにせよ、結果がどう転んでもこの映画には残酷さが付きまとう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
人はある一定のレベルまでは進化を続け、頂点を迎えた時点から退化・老化が始まる。
それは普通の人間も知的障害を外科的手術で克服した彼も同じ。
ただそのスピードが著しく異なるだけだ。
何も悲観することはない。
どうしてそのことを彼に伝えてあげることができる人が周囲に誰もいなかったんだろう、と不思議に思った。
さて、昔の自分の居場所が惨めだったことを知ってしまった彼。
親友だと思っていた周囲の人間が、自分を単に見下しまたは利用しようとしていたことに気付いてしまった彼。
そして時間の経過と共に元いた惨めな場所に戻らなくちゃいけないことを悟った彼。
そのまま、昔のまま、さかさまのSを書いていた彼。
一番幸せな彼は、どの彼だろう。
残酷すぎる結末だった。
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