[コメント] アルマゲドン(1998/米)
ここが改善されると全然違った作品になる、と思いたい。
この作品のネタもとはアーサー・C・クラークの「神の鉄槌」だと思うのだが本書でのめり込んで読んだおもしろさは全くなくなりヒューマンドラマになっちまった。それが悪いとは言わないが原作の面白かった要素を 無視したのはどうかと思う。
ただし大作映画の場合沢山の人を楽しませる為にあえて下記の 部分は無視したと自分は理解した。
追記
ちなみに隕石が飛んできた場合は軌道を外す方が重要。爆破しても軌道が 変わることはそんなに無くただ単に地球上にバラバラと被害を増やすだけ。 (1カ所の被害を甚大にするのか多数の箇所を犠牲にするのか) では、軌道を変えるためにはどうするか、というと隕石の上の1カ所に 何らかの噴射装置を固定する。長時間噴射し続けることでだんだんと軌道が 変わり地球軌道からギリギリでもいいから回避させる事が重要。
原作の方では噴射装置を取り付けたまでは良かったが宗教テロリストに 機械を破壊され他の船が隕石まで到達できる軌道に居なかった… さてどうする。という話だったが大半を隕石まで到達するための 軌道計算(※) 、地球との衝突回避の為の噴射時間計算等、もっぱら 慣性の問題を中心に話が進められる。
実際個人的にはこちらの方が断然おもしろいと思ったので いろいろな事情があったにせよ全然無視なのは残念。
なにより上記の問題を重要視している映画もある。 『アポロ13』は宇宙の慣性物として最高です。
※地球からまっすぐ隕石に向かって行く事は不可能と思われる。 地球から出た船は途中まで加速をし、隕石と地球の約1/5地点で減速開始、 2/5地点で静止状態、そこから逆に地球に向かって加速し、 途中で隕石とランデブーとなり、理屈で言うとそこまで燃料は 積めない。第一ランデブー状態に入った時は地球が目の前だ。 出来れば映画では宇宙採掘業者が唯一隕石の軌道に乗れる 位置に(木星軌道上とか)いたから彼らに任せた、とか 言うのだったら納得出来たが。
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