コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 鳩の翼(1997/英=米)

文豪ヘンリー・ジェイムスの描く愛憎まみれる物語を美しいヴェニスを舞台に展開。全編に漂う格調高い雰囲気を観ているだけで満足。キャストがいまいちだったけどスクリーンに溢れるヨーロピアンの魅力を堪能した。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







大きなスクリーンに溢れるヴェニスの風景が美しかった。美しい風景の数々がストーリーより印象に残っている。ジェイムスの描く物語はメロドラマ調の話が多く、『金色の嘘』も『女相続人』も性格の悪いヒロインが必ず出てくる。演技は巧いが『女相続人』のデハビランドや本作のボナム・カーターらは感じの悪さがオープンに出すぎてNG。本当に性格の悪い人は表面的にはもっと感じが良くないと。その辺の巧い演技は『危険な関係』のグレン・クローズが秀逸。で、ボナム・カーターに対する、もう一方のヒロインエリオットは華やかさに欠ける。薄倖さも無垢さも表現しきれて無いし・・。背も大きいのに存在感がボナム・カーターと雲泥の差。物語としては二人のヒロインが同じ比率でないと展開しないのに、はなから引けを取りすぎ・・。もう少しキャスティングは頑張って欲しかった・・。まぁとにかく、これ観ると絶対ヨーロッパ旅行に旅立ちたくなると思われます。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ことは[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。