[コメント] バンディッツ(1997/独=仏)
ロック魂は、ラストの一歩前で浄化される。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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反抗、逃走、闘争。 ありがちなロックのイメージの一面である。 ただ、それだけでは息が詰まってしまう。 この映画の秀逸さは、ラストの屋上でのライブ後、観衆たちに全身を委ねてすべてを投げ出したことを描いた点にあると思う。 すべてを投げ出し、すべてを受け入れられる瞬間があること。 負のパワーに突き動かされていたロック魂が浄化されること。
それさえわかれば、その後のことはどうでもいいのである。
話の展開にリアリティを求める人には不向きかと思います。 むしろ、ロックバンド「バンディッツ」プロモーション・クリップ集(お話付き)とお考えいただければ。 プロモーション映画としては、ザ・ビートルズのものが有名ですが、 すでに大人気のビートルズとはちがい、 どん底から這い上がって(というか、いきなりブレイクして)いくところから描かれているぶん、こちらのほうによりロック魂を感じます。 音楽は非常に秀逸。 とにかくかっこいい。 そのままずっとライブしててもいいよ、と思うくらい、いいんですよ。 もちろん、屋上で。 屋根も壁もない、屋上の音楽。
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