[コメント] シン・レッド・ライン(1998/米)
哲学的映画というより能書き映画だな。傑作だぞ、あと30分短ければ。
どうしても同年アカデミー賞にノミネートされた「プライベート・ライアン」と比較されるだろう。
私個人の好みから言えば難しい判定だ。
「プライベート〜」を見た時は傑作だと思った。しかし今にして思えば、スピルバーグ臭というか、手垢の付いたエンターテイメント臭さが厭味だ。
一方、この作品はドラマ性を排除し淡々と観る者に「何か」を訴えかけてくる。観ている時にはその画面に圧倒されていた。
しかし、見終わって暫くするとどうだろう?
残っているのは、美しい映像と散漫な話。途中、どうしてもダレてしまう場面がある。2時間を超えた辺りで「もうお腹いっぱい」と思っているのに、まだダラダラと話が続く。映画館で何度も時計を見てしまった
「まだ1時間近くもあるのか・・・」
「プライベート〜」よりいい映画だと思う。私がアカデミー会員ならこの作品に1票を投じているだろう。
しかし「人に薦めるか?」「もう1回観たいか?」と問われたら「プライベート〜」に軍配を上げるだろう。
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