なんだか中途半端。子供が生まれるまでのコメディタッチがラストの感動を強調させるための調味料でしかないことは容易に想像できた。

人生の最後の最後まで子供に不安や恐怖を感じさせない為に嘘をつき通し　会うことの許されない妻を気遣う彼の愛情も、収容所でのあの軍医のなぞなぞも、部分的に観ると「面白い映画」としてのエッセンスは感じられるが・・・。

よく選挙や会社の朝礼などでのスピーチで　余りに多くの事を伝えたいがために　一番伝えたいと思っているのであろうテーマがボケてしまう事がある。正にそんな映画だと私は感じた。

人それぞれ見方や感じ方の違いはあると思うがこの映画ほど皆と評価が分かれたのは珍しい。私が独身で家族と言うものに縁が無い為であろうか？