[コメント] ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊)
嘘も方便。
これは反戦映画でもなければ、戦争映画でもないのかもしれない。あくまでも寓話にこだわったこの映画の主題は、そう、人は何のために生きるか、そして死ぬか、それが言いたかったのだと思う。
独身であり子供もいない自分にとって子供の存在のありがたみははっきり言って、分からない。しかし子供を虐待する親がいる一方で、子供のために自らを犠牲にする親の気持ちに胸を打たれる。そういう子供はとても幸福だなあと思う。
そしてそういう経験をした子供はいつか親のその心情に気づく日が来るだろう。嘘と笑顔だけの記憶を持って。
「嘘も方便」。これほどこのことばがぴったりな映画をほかに思いつかない。
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