[コメント] イタリア旅行(1953/伊=仏)
ロッセリーニは語らない。見せるだけだ。
夫婦というのは所詮他人同士である。この映画では長く連れ添った二人の溝が日常生活の中から次第に見えてくる。そして二人の溝は次第に広がり、取り返しのつかかない距離にまで溝が広がろうとする。
ロッセリーニはこの二人を日常の中に押し込み、全く余計なことを語ろうとしない。
しかし彼はイタリアという国の至るところ、風景を見せて、この二人の関係を表現する。
説明不要、見ればわかる恐怖だ。
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