[コメント] 斬る(1962/日)
リアリズムではなく、様式のドラマ。しかし、それを確たるものにするためには、緊張感あふれる映像美と殺陣の閃光だけでは、何かが足りない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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たとえば、「情けを知れ!」の名台詞も印象的な万里昌代だが、わずか1時間にも満たない巡り会いの中で、主人公が実母や妹と並べるほどの思い入れを持つに至る内面のドラマは描けていない。
あと、音楽は、出来れば差し替えたいと思ってしまいました(失礼!)。職業作曲家が電気楽器を使うようになった初期の習作、というようなもので、時代を感じさせるのはいいとしても、画面には合っていない。ただ、あまり出しゃばらずに、無音の効果を大切にしているのは見識かも。
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