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[コメント] さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅(1981/日)

「ドルビーシネマ版」で40年ぶりに映画館で鑑賞。今一度、万感の思いを込めて、999が私の元に帰ってきてくれました。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私の少年時代は、銀河鉄道と共にありました。色んなところにメーテルのイラストを描いたりしたし、「999もどき」の漫画をノートに書いたし、宇宙に旅行に行く夢も見たし、私という人間の何パーセントかは999で出来ていると思う。

そして当時は鉄郎の年齢に近かったのに、いつの間にか黒騎士の年齢に近くなってしまった。黒騎士というキャラは、公開当時には「賛否」があったが、今回の鑑賞で、クライマックスでは、私は黒騎士の気持ちに寄り添っていた。声を担当した江守さん、さすがの演技だったと思います。

私が銀河鉄道999が好きだったのは、未知の宇宙へのあこがれとか、「夢や希望」に溢れていたからだったと思う。そこに少年の心を鷲掴みにする「メーテル」に憧れていたと思う。私の世代の男子は、メーテルに恋していたやつも多かったんじゃないかと思う。余談だが、私の選ぶ「昭和アニメ四大ヒロイン」がいて、「峰不二子」「メーテル」「ラムちゃん」「タッチの南ちゃん」の誰かに、当時の男子は恋していたんじゃないかと思う。

原作マンガも、TVアニメも好きだったが、79年公開の映画『銀河鉄道999』で、連載マンガも、TVアニメも途中だったのに、一つの「結末」が私たちに示されてしまった。結局1981年春にTVアニメが終了し、この映画が夏に公開、そして最後に秋に連載が終了するが、どれも結末の大筋は79年版に基づいている。

その中で「夢や希望」よりも、「使命」や「美学」が強めに出てきている。個人的に黒歴史の「エターナル編」(私の記憶から抹殺されてます)では、さらに強くそれが出ている。そして「生身が善、機械が悪」の二元論になってしまったのはちょっと悲しかった。最後にメタルメナが、そっとその身を投げたのを、鉄郎たちは知らない。

ほかにもいろいろと言いたいことはある作品ではあったが、それでも私のもとに999は降臨してくれた。それが嬉しかったので、5点より低い点はつけられません。(エターナルは、知らん)

(評価:★5)

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