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[コメント] ダンディー少佐(1965/米)

ペキンパーらしく設定は良いんだから、もうちょっと一貫性のある物語だったら面白くなっていたと思います。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ペキンパー監督による騎兵隊ものの作品。ただし、“遅れてきた西部劇作家”と言われるペキンパーだけに、これも従来のものとは大きく異なっているのが特徴。情け容赦ない描写と、殊更に正義を避けるペキンパーは、この主人公を憎悪の固まりのような好戦的な立場に置いた。

 その視点は大変面白いし、戦闘シーンも力が入りまくっている。ラストの渡河作戦での戦いはまさに壮絶だし、途中で、アパッチ討伐に執念を燃やすダンディーがいやがる部下を強いてフランス軍を襲わせる辺りの情け容赦ない描写も凄まじい。

 ただ、正義を殊更に避けるのは良いけど、肝心のダンディーに感情移入が出来ない上に物語が妙に間延びしているため、観ているのがちょっときつい。特にダンディー役のヘストンが無茶苦茶やってるのに妙に真面目っぷりが強調されているので、「撮り方が違うんじゃないの?」と何度かツッコムシーンも。

(評価:★3)

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