[コメント] 二十日鼠と人間(1992/米)
ジョージとレニーの男同士の「愛」の掟はふたつ。プラトニックであること、そして決して浮気しないことだ。ゲイリー・シニーズの目が雄弁に語っている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「友情」と書かず「愛」と書いたのには理由がある。レニーはフェティシスト気味なところがあり、気持ちよく触っていたものを握りつぶさずにはおかないのだが、それを眺めるジョージの瞳には「厄介者」と見る以上に、一種の嫉妬のようなものがない混ぜになっているように自分には映ったからだ。
キャンディ爺さんは、愛犬の始末を自分の手でつけることができなかったのを悔やんでいた。ジョージはレニーを愛するがゆえに、タブーを破って他者を愛した挙句殺される運命にある彼を自ら殺したのだろう。ジョージにとってレニーは自分の半身にも等しい存在だった。ゆえにどんな理由があろうと、他の男たちに彼を殺されるのは耐えられなかったのだ…そんな気がする。
もう遥かな昔に原作を読んだのだが、その時とは多少鑑賞後感が違っていたかもしれない。
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