[コメント] アイコ十六歳(1983/日)
やっちゃんのスクール水着風水着を見て、「ああ、この頃はまだカラダも成長してなかったのね」と、今、この歳だと見る視点が違うもんだなぁ(って、オヤジくさい<ま、その通りだが)。実は昔の感想が1点だった。ここシネスケでも当時の感想まんま1点にしてた。で、たまたま20年ぶりに観たら採点が3点に。その理由がスクール水着だと思われそうなんで、ちょっと違うぞ、と。だってスク水にはイマイチ感じないんだよなーってそーじゃなくて。弓道の袴姿です。いやー、カワイイ。こう、的を狙って弓を引いて、短い髪が跳ねるその感じがっつーか、そーじゃなくて。
当時、見た時の方が彼女に対しての気持ちは遥かに、激しく遥かに強かったわけで、『さびしんぼう』を見てショックを受けて「こんな娘がおったのか!」と思い、彼女の出演作をなぜか順に遡ったわけですよ。で、『さびしんぼう』においては彼女の演技すら「なんて上手なんだ!」と洗脳されてたんで(マジです)、この『アイコ十六歳』のやっちゃんを見た時は、正直、別の意味の衝撃が走ったわけですよ。「こんなにヘタに撮っていいのか?」と。今考えると、ヘタに撮ったんじゃなくて、彼女がヘタだったんですよ。わかりきった話です。で、「彼女をこんなにベタベタに撮りやがって許せん!しかもわけわからん!1点だー(当時シネスケはないが)」と。なんだけど、いま見ると、このヘタさも青々しいその稚拙さとあいまって、いい感じっつーか、むしろ、そのヘタな演技が心をくすぐるというか。しかも、当時「わけわからん」と思ったのはオレの理解力と集中力の無さのせいじゃん、と。今さらながら当時のオレに言いたい。「文句を言うぐらいならしっかりと理解してから文句言え、ぼんず」と。うーん。危険だ。またオレの心にやっちゃんブームがきてしまう。このへたな演技も好きなうちって感覚って激しく『20世紀ノスタルジア』に近い。ま、ピロ様はデビュー時から演技が上手かったけどな(マジです)。
えー、話の焦点をやっちゃんから外せば、いろいろと粗が見える。「うわ!なんだ、この大林を更にヘタにしたようなカットは!」とか「うわ!なんだ、この大林を更にヘタにしたような特殊効果は!」とか「うわ!なんだ、この大林を更にヘタにしたようなギャグは!」とか。そういや、上記に名前が無いが、大林監督が制作総指揮なハズだが、なんか、「監督」もしてたんじゃないか?ぐらい色が強い。それと、紺野さん、声がちっちゃすぎです。授業で「先生、後ろまで聞こえませんー」ぐらいのやんちゃなヤジが欲しかったな。ま、そりゃどうでもいいや。
えー、言い足りない気がしないでもないが結論
オレが歳をとったから評価が上がったと思われる。うーん…。
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