[コメント] 波の数だけ抱きしめて(1991/日)
雑誌「ポパイ」の読者だった私には内容そのものが懐かしい。JDサウザーの"You're only lonely" をバックに、道端に腰掛けて物思う男の映像だけでもこの映画の存在価値がある。
今みたいにインターネットがない時代、1970年〜1980年代の日本ではアメリカや海外の情報はものすごく乏しかったのである。そういう海外の情報を垣間見ることが出来るのが「ポパイ」という雑誌だった。今(2007年)では悲しいかなカタログ雑誌になりはてている「ポパイ」ではあるが、当時はアメリカントラッドを支持し、アメリカの情報をいち早く伝えてくれる雑誌だったのだ。
そういう時代にFMローカル放送をやってた人たちを描く本作は、1964年生まれの私より何歳か年上の世代を描いている。当時の女性は色が黒くいのが多くて眉毛も普通にそのまんまだった時代だ。(川島なおみがサーファーぽい感じで売ってたな)
音楽も当時のヒット曲とユーミンの曲がうまく使われており、中でも秀眉は JDサウザーの "You're only lonely" だ。道端に腰掛け物思う織田裕二のバックにこの曲が流れるシーンは、この映画の中でも特に感傷的なシーンだ。男が織田裕二でない誰であっても成立するという点で、このシーンは数あるホイチョイ映画の中でも特筆すべきシーンだと思う。
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