[コメント] ロミーとミッシェルの場合(1997/米)
特に高校の同窓会に行く勇気がない人必見。参考となるかどうかは些か怪しいものがあるが、「同窓会=恥をさらしに行く」を軽減してくれる作用を持った映画です。鏡の前で自分自身に「駄目だ…」の暗示を掛ける前に是非お試しあれ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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それにしても2人が超人工的顔立ちでありながらも、それがイイ味となってラストを締めくくってくれるだなんてステキ。途中で展開のほぼ全てが例え判ったとしても、それはそれで楽しめたという映画は珍しい。なんたってラスト手前で3人でいきなり本気で創作ダンスを披露するんだもん。こんな展開まで読めなかった。途中、見ていて少しダレてしまったが、嬉しい期待の裏切りの連続にステキなリアルを感じた。
そして、日本でも米国でもどこであれ、学生生活は似たようなもんだと思った。典型的なアメリカ人を描き撮っていて、なにか貴重な体験をしている錯覚に陥って見ていたが、どこの世界もグループがあって、少数派の個人が一見ひっそりと堂々に生きているんだと、しみじみと懐かしんだりもしてた。私は超個人でグループなど絶対に作らずに、毎日を流動的に学生生活を暮らしていたので感情移入が少ししやすかったりもした。感情移入しやすかったのには訳があって、この映画の言いたいことは、少数派は絶対にどこでも有利だということ。私もそう思うし、この映画でもそうであって嬉しかった。
現実世界で起きていることをステキにリアルに提示してくれて面白かった。
2003/1/11
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