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[コメント] 鳥(1963/米)

サスペンスの盛り上げ方が異常にすごい。バイオハザードやった時真っ先に思い出した。→再見して
ぱーこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







以前は鳥たちが人を襲う今となってはちょっとせこい合成の襲撃シーンの印象が強かった。今度見直してみると、人間ドラマが俄然面白い。主人公のメラニーがよく知らないのに、どんどんと知らない土地の知らない家に小鳥を置きにいく。見ている私も知らないところへどんどんと突き進んでいく。この不穏な不安感がずっと続く。

そして母親の登場だ。4年目に夫を亡くして息子にしがみついている彼女の不安がまた怖い。まるで彼女の不安が鳥たちに乗り移っているようだ。キャリーだね。この感じは。弁護士の元恋人の女教師、主人公メラニー、そして母親とこの女三人のそれぞれの感情がまた不安感を演出する。そして襲われる子供。伏線というか気配というか抜かりない画面のサスペンスの持続力がすごい。

ジャングルジムの鳥たち。炎上するガソリンスタンドの俯瞰シーン。最後の黙示録的脱出シーン。いずれも絵としての完成度が高く忘れられない。終わり方。日常性と連続した異常な事態という演出ではこのように終わるしかない。

(評価:★5)

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