個人的にクルーが重要任務な割には、若すぎるノーズワーシーとか軽い乗りのパートウィーとか経験値の浅そうなリチャードソンらが居るのが疑問だが、そこはハリウッド・エンターテイメントなので目をつぶる。ゆえにシリアスな緊迫感は皆無で、ホラー映画とかに共通の次にどうなるの？！的ハラハラ感に支配されてしまう。けれど脚本が、それなりにしっかりしていて矛盾があまり無いので最後まできちっと観られてしまう。「13日の金曜日」とか「スクリーム」なんかに共通の個人個人が追いつめられて行くシーン展開も恐怖度を煽ってくれる。アイザックスの最期には「羊たちの沈黙」か！と突っ込みを入れたくなってしまったが…。フィッシュバーンの素直なヒロイックな活躍も好演だが、個人的に唯一生還できたのが、リチャードソン＆パートウィーだったのが嬉し。この二人は最初から性格に極端な破たんも見られず贔屓のクルー。自分のお気に入りが救かるのは嬉しいものです。