[コメント] 地球防衛軍(1957/日)
ミステリアン側の思想も結局過去に過ちを犯した地球側と変わらないところは興味深い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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遊星人と地球防衛軍との戦いを描いた映画。
オーソドックスな宇宙人侵略映画という感じで、要所要所で光る演出はあるものの、どれもありきたりに終わってしまった感がある。特に死んだと思われていた白石博士が宇宙人であるミステリアンに協力していたという部分をもっと広げてくれれば話にもメリハリが出たように思うのだが。特撮部分も終盤は少々だれていた感じがする。
ただ、地球人の過去の過ちを取引の種にしてミステリアンが自分の立場を正当化しようしている割にミステリアン側は事前に日本を襲撃したり計画を企てて地球側に地球人女性の取引を要望しているところは実に横暴で、地球人が拒否すると暴力による権力を実行する点は地球人がかつて犯した過ちと同じというところは興味深い。
ラストで渋い活躍をする白石博士は本来なら魅力的なキャラのはずなのに、出番がほとんどない上に、妙にコミカルなデザインのミステリアンの格好での登場と相まって滑稽な印象となってしまった。せっかく平田昭彦がなかなかいい演技をしていただけにもったいなかった。
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