[コメント] 宇宙大戦争(1959/日)
独創性で世界を独走の技術には大絶賛を。しかし、特撮が表現の一手法であるかぎり、特撮映画は「映画」であってほしい。どれだけ優れた「特技」と、その監督がいても、映画そのものとしてのドラマが薄っぺらでは実験映画か技術見本市にしかなれないはず。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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当サイトの他コメントで同様の指摘があったように、その他大勢である各国の科学者や、研究所のスタッフが細かい芝居をしていることが、この作品に深みのようなものを添えていることはもちろん素晴らしいことだし、そういった芸の細かさこそが、最近の映画に欠けているものだったりもするのだろう。
しかし、この映画のクライマックスであり見どころであるのが、ラストに延々と繰り広げられる円盤対宇宙戦闘機の戦闘であるとしたら、やはり現代からの鑑賞には辛いものがある。
もしかしたら当時の観客は、あの映像そのものに充分なスペクタクルを感じることができたのかもしれないが、だとしたらそれは『キャプテンE.O.』的なものにすぎなかったのではないだろうか。
『地球防衛軍』の複層的なドラマの存在を思えば、この後退はただただ残念に思うしかない。この後退が、進歩した特撮技術によってこそもたらされていたとしたら、そんな本末転倒もない。ただただ残念に思う。
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