コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 八つ墓村(1977/日)

八つ墓村』は、ホラーでもオカルトでもない。日本を代表する本格推理小説なんだ!!
Shrewd Fellow

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







初見から30年くらいたっていることになるわけか・・・・ひさしぶりに3回目の野村監督の(というか、寅さんの)「八つ墓村」を観たわけですが、え〜、こんなにつまんなかったっけ・・・・というのが正直な感想。

桜舞散る深夜、懐中電灯頭にさして疾走する山崎努さん・・・この映像を「う、うつくしい・・・」と思う私はやっぱりちょっと異常なんだろうな、と思いつつ、やっぱり山崎努さんはステキ〜!!

とはいえ、何かが足りないような。そうだよ! 屏風に埋め込まれたラブレターは?クノ医師の手帳は?空想殺人計画は??どこいった???

だいたい、そういう大事なポイント抜きで、何を根拠に寅さんは、いや、金田一は犯人をつきとめたのであろう・・・見ているほうは、すっかり置いてかれちゃってる感があるね。最後までオカルト色を出しすぎて、横溝先生の世界感がすっかりなくなっちゃってるし。あ〜、もったいない。本当はすばらしい本格推理小説なのに。

なんか久しぶりに原作を読んでみたくなっちゃったな。最近は、うなるような推理小説に出会わなくて、さびしいから。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。