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[コメント] 麗しのサブリナ(1954/米)

ビリーワイルダーって、小物を使うのがほんとにうまい。女優よりもそっちに目がいってしまうことがしばしばなんです。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







確かに、パーティーなどでポケットにグラスを入れたくなることはあるかもしれない。 でも、普通、どんなに上機嫌でも座る時に”お尻の下”に回るようなポケットには入れないですよね。 しかし、彼のその瞬間の振る舞いを観ていると、その成り行きに違和感がなく、こっちもうっかり”その危険”を見落としてしまうのです。 ちょっとだけなら大丈夫、のつもりが、思わぬ割り込みが入りすっかり忘れて、さぁー大変、のパターンですね。 監督の思う壺でした。 更には、3人の3角関係で観るものの気をそらしながら、忘れた頃にもう一度。 「あ痛た、た、た!」  痛過ぎ(うま過ぎ)ます。

あと、もう一つ。「パリジェンヌは傘を差さない」というくだりで、傘という小物を「使わない」ことで、華やかなパリを演出するのもさすがですね。 ちなみに傘といえば、『あなただけ今晩』でこれまた愉快に使ってます。

ところで、オードリ・ヘップバーンは変身前後ともに、美しい女優以上でも以下でもなく、さほど印象に残らなかったのが残念。最初から綺麗過ぎて、庶民的じゃぁないんですよね。 ボギーはホントにあれで惚れたのかな? (行動の)切っ掛けが其処ってことなら判るけれど、惚れたのがそれからってことでは、ボギーのキャラじゃぁないなー。(サブリナが駐車場で自殺しようとしたのを(さり気なく)救ってるあたりには、控えめながらその気があったような気がするのですが・・・)

(評価:★3)

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