[コメント] 暴力脱獄(1967/米)
ルカによる福音書1章37節「神に不可能は無いのです」と、Guns N' Rosesによって2度も引用された名セリフ「意志の疎通が欠けていたようだ」。その狭間でクールに微笑むポール・ニューマン。
『エデンの東』から10余年、同じくらい退屈な映画だ。出来が悪いというのではなく、個人的にどうにも相性が悪い。聖書絡みということもあって、監督の狙いがよく見えていないのだろう、と思う。
主人公Luke(福音書のルカと同じ)の囚人番号が37番なのが、ルカによる福音書1章37節「神に不可能は無いのです」を暗示している、とか言われても、ハーソウデスカ、になってしまうわけです。
だから、こういう映画はジェームス・ディーンだのポール・ニューマンだのが格好良かったとかいう話にしかならない。
ただ、今回、Guns N' Rosesによる2度の引用(Civil WarとMadagascar)を聴いて、ちょっととっかかりを掴んだ気もする。
まあ、ロックという音楽が生まれる前は、こうした虚無感、暴力衝動、自己破壊、といったものは行きどころが無かったんだろうなあ、とは思います。
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