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[コメント] 仕立て屋の恋(1989/仏)

切ない、この一言に尽きる。
Keita

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 なんて切ないんだろう・・・。パトリス・ルコントは男の純真な恋心を描くのが巧い。仕立て屋の行動は一歩間違えたらストーカー的変態行為だ。しかし、この映画を見て、仕立て屋を変態とくくって偏見の目で見る人はいないだろう。切ない恋心ゆえの行動だ。淡々とした雰囲気がまた切ない。ラストでは純な気持ちを相手の女性に裏切られるが、「憎んでなんかいない。死ぬほど切ないだけだ。」という台詞が非常に響くのは、彼の気持ち全てを象徴しているからだろう。例えどんな仕打ちをされても、心から愛した女性を忘れることはできないのだ。そして刑事に宛てた置き手紙での彼女を思う気持ち。なんて切ない恋なんだろう・・・

(評価:★4)

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