この映画をホラーと呼んじゃダメですよ。

この映画は人間の中に潜む、誰もが持っているのにいつも心の奥底の闇に葬りさっている物体を表に出した時の異常心理＝美を表現した、絵画なのだ。

意識もうろうととしながら見たから、中盤の会話とかあんま覚えてないけど、ジャック・ニコルソンの顔はめっちゃ怖い。つーか、顔も怖いけど、この人の演技も怖い。奥さんも怖いし、あの黒人はかわいそう（＾＾；

それからレッドラムってこういう意味だったのね。。。「殺人」ってことだったわけかぁ・・・。

でもちょっとジャック・ニコルソンが狂うまでのいきさつが甘くないかな？もう少し説得力のある切れ方してくれればもっと外面的にも精神的にも怖い作品になっただろうに・・・・。

それからラストの写真の意味がわからん。ジャック・ニコルソンはあのホテルの昔からの人間だったの？

けどまぁ『アザ―ズ』の幽霊的怖さと人間のうちに潜む狂気を恐ろしく美しく描き上げたキューブリックで＋1点。