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[コメント] ノッティングヒルの恋人(1999/米)

別れ際のアナの台詞にシビれた。初めて女性の言葉にカッコ良いと思った。
Pino☆

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 アナ(ジュリア・ロバーツ)がノッティング・ヒルの本屋に再び現れ、マックス(ヒュー・グラント)に振られたあとの言葉が最高にカッコ良かった。

 「名声なんて実体の無いものなの。私もひとりの女よ。好きな人の前に立ち、愛して欲しいと願っているの。」

 これには、ヤラれた。そもそも、名声があるが故に壊れていった恋仲。でも、女優という職業、富や名声を捨ててでも、好きな人に愛されたいと懇願する姿には、ちょっとシビれた。

 アナ役のジュリア・ロバーツが適役だったかというと疑問だが、このシーンを見たときは、やっぱりジュリア・ロバーツで良かったんだなと思った。逆にウィリアム(ヒュー・グラント)は、まさに適役(というか、俳優じゃなかったら、本当にこんな生活をしているんじゃないか?)。

 ただ、逆シンデレラ・ストーリーみたいな脚本にはちょっと物足り無さを感じてしまった。ストーリーは先が読めてしまうので、もう少しヒネリが欲しいし、2人を取り巻くおかしな英国人は映画を盛り上げるのに大貢献していたが、肝心の2人に何か物足り無さを感じた。ウィリアムの苦悩を描く裏で、アナの葛藤や苦悩をもう少し描いても良かったのではないかと思う。

 全体的な印象としては☆3。だが、が失恋したウィリアムがノッティング・ヒルのストリートをあても無く彷徨うシーンで、後ろの季節が次々と変化していく映像に感銘を受けたのと、前述のアナのカッコ良い台詞に敬意を表して+☆1としておく。

(評価:★4)

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