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[コメント] ノッティングヒルの恋人(1999/米)

再見に値する愛すべき映画
ユージ

英語の勉強の一助にと、原語版のビデオと脚本を買って繰り返し見たが、飽きない。好きな場面をいくつか挙げてみたい。 ○ウィリアム(ヒュー・グラント)の店で万引きをしようとした男が、アナ(ジュリア・ロバーツ)に気づき、サインをもらってから、「僕の電話番号を教えようか」と言うが、アナにやんわりと断わられ、悪びれずに出て行く所。 ○アナはウィリアムの妹(ハニー)の誕生パーティーに招待されるが、大スターとは気づかない友人のバーニーは、アナが映画に出ていると聞かされてギャラはいくらかと尋ねる。1500万ドルと言うので、「随分いいね」と驚くが、それでもアナとは気づかない。アナに気づいたマックスやベラが、ウィリアムに対して見せる「この男は!」と言わんばかりの表情も楽しい。 ○アナがウィリアムの元を去った後、傷心のウィリアムがノッティング・ヒルの街を歩くせりふ無しの場面があるが、ここは非常に良く出来ていると思う。ウィリアムが歩く街の風景がだんだんと変わって行く。夏、秋、冬、そして春。最初の場面でお腹の大きかった女性が、最後に現れるときは赤ちゃんを抱いている。ウィリアムの心の変化を風景の移り変わりで表しているのは言うまでもないことだろうが、ここは下手な説明より実際に見てもらったほうがいい。 ○ラスト近く、ウィリアムとバーニーがアナの行方を探してリッツ・ホテルにやってくるが、画面奥に足のきれいな女性が後ろ姿だけ見せている。いてもいなくてもいいようなものだろうが、作り手の遊び心のようなものが感じられて好きだ。 ○アナの記者会見場に車で急ぐ場面。渋滞の中をスパイクが交通整理を買って出、無理矢理道をあけて車は走って行く。車の窓からハニーが身を乗り出し、スパイクに向かって「You're my hero!」と叫ぶ。 などなど。 蛇足ながら、ビートルズのデビュー・アルバムにAnnaという曲があり、邦題は「アンナ」となっているのだが、「アナ」が正しいとこの映画を見て気づいた。

(評価:★5)

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