[コメント] 秘密(1999/日)
こういう娯楽作もいいのではないでしょうか。
意外とヒットしなかったのが、今の映画状況をうつしだしていて面白い。日本映画らしい叙情性をもったいい映画だと思う。やや脇が甘い気はしますが、ストーリー重視の映画では仕方ないでしょう。評価は3に敢えてとどめるのもいいと思ったけど、支持したいから4。
役者は期待通りの好演でした。役者にとっては、芸を見せることができる映画です。
確かに中年の哀愁という映画です。でも反撥するより納得しました。(こちらの年齢のせい?あ、まだ一応中年じゃないです)
娘が生きているのか、死んでいるのか、この問題には意図的に踏み込まなかった気がします(原作者、脚本、監督含めて)。娘も母親も生きている、という結末だとあえて理解しましょう。確かに「秘密」があったのですが、娘がいない気はしないのです。というのは、これは明らかに「ファンタジー」だから。(この点は、『鉄道員』の僕のコメントも参考してくれたらうれしいです)。その辺り広末さんは、うまく演技してますね。もちろん、監督の才能でもあるけど、彼女の資質もあるのでしょう。
この手の「ファンタジー」がもつ弱い毒性は、もっと社会で受け入れて欲しい。猛毒でないから、ゆっくり脳味噌をおかしくしそう。
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