[コメント] 秘密(1999/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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アイドルを使った近親相姦モノ。広末が相変わらず過剰なふにゃふにゃ演技を繰り広げ、コントのような演出が展開する。見てて恥ずかしいのは演技のせいか演出のせいか?
「口でしてあげようか?」親父のエロ願望をつく見事なポルノなのに何で広末ご奉仕しないんだろう?演技下手ならそれぐらいしろ。この映画の意味わかってるのか?
と、途中まではアイドルのエロでサービスしながら『ゴースト ニューヨークの幻』の感動を狙った話だったのだろう。しかし娘の体となった直子が結局娘になりきり旦那を捨てて若い男の元へ去っていくという皮肉なオチが、それまでのふにゃふにゃした映画から一転、何とも哀れで滑稽な寓話を見せてくれた。途中、娘として生きる直子と平介の間に葛藤が生まれるが、安易に直子の消滅という形でけりをつけなかったのだ。旦那との葛藤にケリをつける為、また自分自身の明るい未来と満たされない寂しい肉体を慰める為、旦那を何年も騙し、一人二役を演じ手紙を書き、切ない別れまでサービスした直子。強引で笑えるし、最高じゃないですか。直子が嘘をついていたのは平介が娘として生きる許可をした事に対しての優しさか。
結婚式では白髪も増えめっきり老けた平介は直子に対してかつて見せた嫉妬や怒りのパワーは無い。それとも直子の出した答えを認めたのか。でも、何かすっきりしないのでとりあえず新郎殴っとくか、ってとこか。若い肉体を持て余していた直子はそれをぶつける色黒の若い男を手に入れ、存分に年季の入った性技ぶつけるのでしょう。平介と共に磨いた性技を。残された枯れた中年にはもがく若さは無い。見守る広末の「ばれちゃった、エヘ」というか微妙に困った表情が彼女の一番上手い演技でした。
監督がこの映画で狙ったメロドラマは平凡だが、色々な意味で笑えたのでプラス1。
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