[コメント] 妻の心(1956/日)
嫉妬、甘え、しがらみ渦巻くなか妻と嫁の立場を行きつ戻りつ、喫茶店開業を唯一の求道に、ため息混じりの呆れ顔しつつ我が道ゆずらぬ喜代子(高峰秀子)のなんと健気でしぶといこと。ただ一度、彼女が夫を責める以外、誰もみな感情の高まりをあらわにはしない。
「平穏な生活」という不穏なドラマの再現。
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