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[コメント] 娼婦ベロニカ(1998/米)

日本の花魁や芸奴などを思い浮かべさせる「高級娼婦」。ああいうものは洋の東西を問わないのかなとも思ってしまった。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







男を魅惑するために、己の身体を磨きに磨き、同時に、男の虚栄心を満足させるための会話と教養を身につける。

そうした修練の賜物として、平時には蝶よ華よともてはやされても、戦争による疲弊とペストの流行の中では、一転、ねたみとやっかみを一身に受けて魔女裁判にまで引き出されたヒロインの境遇は当時の女性の置かれた苦しみを生々しく現している。

ラストの裁判シーンで、屈服を拒否して胸を張るヒロインの姿や、独立した共和国としての矜持をみせた男たちの姿はそれなりに感動的ではあった。

(評価:★4)

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