[コメント] ブロードウェイ・メロディー(1929/米)
世界初の全編トーキーによるミュージカル作品という以外に特筆すべきことはないBAD作品
映画技術の達成として語り継がれる作品ではあるものの、映画本体としてのクォリティはあまりに脆弱で積極的に観てはならない一品であることをお伝えしたい。三角関係に揺れ動く人物描写の味気ない演出、レヴューシーンの貧相な画面、監督の器の小ささがこの映画のスケールを物語っている。映画のトーキー化によるイベント性の高いミュージカル作品は本作を嚆矢として量産されることになるが、その中にはこの映画に見受けられるように技術の高揚に甘んじた安易なドラマづくりいやむしろ作家の文体表現がおざなりになってしまった事実が痕跡として残されている。昨今のCG勃興期に見たムーヴメントと同様の悲惨さである。
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