[コメント] トーマス・クラウン・アフェアー(1999/米)
香りの良いモカにクッキーを食べたような軽くて、すっきり元気になるようなシネマ。ただ、ひたすらに、絵の好きな僕は出てくる絵について考えた。
音楽がまずいいのではないだろうか?メローで得点高い。次に俳優はまずまずなのだが、二人とも、繊細でmoodのある雰囲気を出している。なんといっても、このモネの絵が、印象派のいわれとなった作家だけあって、「ものの実体よりも雰囲気とか光りとか流動的なもの」を描こうとしたそのスタンスがこの映画の「雰囲気」と妙にあっている。日本人はなによりも印象派が好きだが、ルノアールとかゴッホではなくて、モネにしたあたりが、この普通のあくのないストーリーとあくのない俳優とそしてあくのない絵と、さわやかな「印象」笑い-が生まれた。僕はそう感じた。
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