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[コメント] 刑事コロンボ 構想の死角(1971/米)

倒叙の面白さの1つに犯人の心情(内面)があるが、そういった意味でジャック・キャシディが知的な仮面と絶対なる自信を盾に犯行を貫く様が良かった。それをやんわ〜りと崩すコロンボが、また爽快なんだな。商店のオバチャンもレベル高し。
ナッシュ13

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それでもって倒叙ってのは途中で飽きてしまったら特にオシマイだと思う。すると、第2の犯行におけるオバチャン(バーバラ・コルビー)のあの圧倒的な存在感は評価しなければならない。女連れのケンの前にド派手な衣装で現れ、そして誘惑(恐怖だ…苦笑)。結果的には杜撰な犯行によって殺されてしまったが、オバチャンの存在のおかげで中盤は成立しているといっても良い。また、彼女は1万5000ドルを要求したが、いくら30年前だからといって「ちょっと安くないか?」と思ってしまったな(どうなんだろう?)。余談だがバーバラ・コルビーは75年に本当に殺害されてしまったとか。事件は未だに未解決らしい。キャシディにしても76年にタバコの不始末によってこの世を去ったというし、人生、本当にわからないものです。

自白のネタにしては、確かにあのメモはぎりぎりな感じだ。実際に自白したから問題ないわけだが、もし、あそこでかわされていたなら、コロンボは次にどんな武器を用意していたのか非常に興味深い。

(評価:★4)

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