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[コメント] 刑事コロンボ 溶ける糸(1973/米)

非論理的なまでに冷酷な役はレナード・ニモイにピッタリだ。(05・7・01)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 人の命を救う職業の心臓外科医メイフィールドレナード・ニモイによる連続殺人。看護士シャロンアン・フランシスに犯罪が見破られそうになったので「バールのようなもの」で撲殺する。コロンボ登場。ゆで卵の殻を凶器で割る場面が愉快だ。

 時間差殺人だから本当に殺したかったハイデマンウィル・ギアは生きている。考えてみると残酷な犯人だなぁ。捜査の途中でシャロンの部屋からモルヒネが発見される。シャロンは麻薬患者更正センターで働いていた事があったんやね。

 元同僚の証言でハリージャレッド・マーティンという男の存在が浮かんだ。「薬は止めたんだ」ハリーはアパートの階段から謎の転落事故で死んでしまう。このシーンが変だった。幻覚シーンが「ハリーの視点」じゃなくて「観客の視点」になってた。

 ラスト近くで珍しくコロンボが本気で怒る。「検死解剖しますからね!よござんすか」この「よござんすか」は「うちのカミさん」ぐらいよく登場する決まり文句だと思う。手術のあとのドンデン返しは、初めて見たとしてもそんなに意外性に乏しいと思われる。カタルシスは十分。

(評価:★4)

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