[コメント] 座頭市と用心棒(1970/日)
三船敏郎が勝新太郎の前に現れた途端に、ゴジラのごとく「四十郎のテーマ(?)」が響き渡るあたりはさすが伊福部節。
女に惹かれてもその想いの成就を叶わぬと知る「化け物」と、万事金で動く小悪党ながらどこか憎めぬ「けだもの」の戦いに、血に飢えた九頭竜が絡む。かくて、「そよ風、せせらぎ、梅の香り」の懐かしき故郷は血の海と化す。「しぇんしぇ〜い」と小物の口真似をし、あくまで誰にも金をせびり、それでも悪党にはならない三船がいつもながら爽快。勝はいつも通りだが、岸田森にもう少し狂気の香りが欲しかった。
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