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[コメント] 刑事コロンボ 死者のメッセージ(1977/米)

「刑事コロンボ」シリーズは、どれも邦題のセンスがいい。(05・5・25)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 原題は“TRY AND CATCH ME”である。訳すと「捕まえてごらん」ぐらいの意味だろうか。

 アビゲール・ミッチェルルース・ゴードンは推理作家なので、自分の犯罪に自信を持っている。コロンボに協力しすぎて破滅してしまう。最後まで二人がお互いを尊敬しあっている点など気持ちよく見られる作品である。

 最後に「車のキーをスプリンクラーのそばで拾った」という手がかりをコロンボに与えなければ、完全犯罪が成立したかも知れない。最後の金庫の引っかき傷から、ダイイング・メッセージへ辿り付くまでの展開はミステリの醍醐味だ。

 秘書のベロニカマリエット・ハートレーが、ベリー・ダンスのレッスンを受けている所に、訪ねていく場面が面白い。

 このエピソードに難点があるとすれば、殺されてしまうエドモンドチャールズ・フランクが凶悪な犯人にはどうしても見えないことだ。最愛の姪を失って「エドモンドが殺した」と思い込んだのではないだろうか。

(評価:★5)

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