どの場面から見始めても、心の底にドロリと残るイメージ・印象的なシーンの宝庫！（まあ、それだけ筋らしい筋がないという証拠でもあるわけですが。）つまりは、大変にＤＶＤ向きの作品といえます。

最初の「おー！　べねちあくいーん！」という発音・海に沈んでいる巨大な石頭の、小さく黒い瞳・病弱な女性が倒れるといつもゴンドラに乗って現れ、瀉血（なんと中世的な響き！）をする医者・巨大なシャンデリア・ドレスデンでの、オルガンの不協和音・そして、ラストシーン…

ビデオにすらなっていない作品ですが、一日も早くＤＶＤが発売されることを切望します。