[コメント] ナビィの恋(1999/日)
私の夫も暇さえあれば部屋で三線を鳴らしているので、ついつい「安里屋ユンタ」や「十九の春」のようなおなじみの曲が聞こえてくると反応し(ヤマト言葉での有名なヴァージョンのものを)一緒に歌ってしまうのだが、
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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その歌詞の内容を考えると切なすぎて落ち込むことがある。特に「十九の春」はきつい。そしてこの映画にも同様なきつさがあった。
耳なじみがよいしあまりに美しくて心地よくてやさしいから一瞬のほほんとした気持ちにもなるが、でも、根底にはとてつもない哀しみがある。どこにももっていきようのない、どうしようもないやりきれなさがある。どこまでいってもしょせんひとは他人同士でしかないんだよな、とさえ思えてしまう。
いくらおおらかなひとを装ったところで、それは結局のところ「装う」でしかないのだ。あくまでもそこには強い葛藤が横たわっているのだ。消すことのできない気持ちがあるのだ。
だからこそあのマッサージチェアのくだりなんて、あまりに重過ぎるんだよなぁ。あんなことされたら、かえって逃げたくもなるというものだ(でも自分も彼と同じ立場だったら、きっと同様のことをしてしまうだろう)。
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