ナビィを見つめ、愛し続けたおじぃ。いつかサンラーが迎えに来るコトを、覚悟しながらの６０年。ナビィにプレゼントしたマッサージチェアはナビィに対するねぎらいの気持ちだった。「６０年ありがとう。」と。

しかし、それと同時に、６０年の自分の愛を、行って欲しくないという自分の気持ちを、モノという分かり易い価値で表現していた様にも思えた。座る人のいないマッサージチェアが、ぽっかり空いた椅子の上の空間が、すこし寂しい。

でもおじぃは不幸ではない。それは、ナビィとの愛の結晶である自分の孫が家庭を育んでくれたから。６０年は意味のないものでは決してない。

幸せになれて良かった。