[コメント] ナビィの恋(1999/日)
西田尚美の非日常的な四肢が闊歩すれば、島は民俗村のように生活感を失い、歌劇を筋へ食い込ませる。脱俗の効用はダメ男たちの生態を抽出し課題を普遍化するが、ダメ男が哀しくなるほど、自由恋愛を否定する封建的遺制の利点が再確認されてしまう。
この整理のなさは、西田に鼻の下を伸ばすうちに忘れるというより、これに引っ掛かるから西田のアイドル映画を全力で享しめない。棄てられた登川誠仁の内面に土足で踏み込まないのは格調だろう。
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